プラスチック金型物語

プラスチック金型って皆さん知っていますか。僕はそのプラスチック金型を使う射出成型機を使って色々な製品のプラスチック部品を製造しているのです。結構忙しくて3交代勤務で製造を行っていいます。この忙しさはかれこれ3年になると思います。何時か終わるだろうと思いながらもはや3年がたとうとしています。プラスチック製品を造る上で大切なんがプラスチック金型と言われる金型です。とかしたプラスチックをその金型の中に流し込みます。流し込んだら今度は瞬間冷凍で溶けていたプラスチックを固めます。するとプラスチックで出来た部品の出来上がりです。主には自動車、飛行機、船、洗濯機など挙げればきりがない程の数があります。ここ30年余りでプラスチックを使った製品がたくさんできてきました。形あるものはすべて金型を使って製造されています。

 

これから先プラスチック金型の需要はどんどん増えると思います。ですがこのプラスチック金型は使う時が結構面倒です。金型置き場においてあるプラスチック金型を天井クレーンでつるしてそのプラスチック金型を使う射出成型機まで持って行きます。そして射出成型機と合体させます。この作業が結構手間なのです。プラスチック金型はプラスチック部品の数だけあります。製品の製造を行う時その製品の下端にあったものを選んで射出成型機と合体させるのです。そして製造に初めて入るのです。射出成型機には種類があります。その度にプラスチック金型を取り変えなければならないのです。そしてプラスチック金型に付着しているホコリをエアーブラシで取り除くのです。そうしないと製品の表面に誇りが付いてしまい不良品としてしか扱われないのです。

 

この埃が結構苦労する種なのです。相当気を付けない限り付着してしまいます。ここが一番気を使う部分なのです。射出成型機は形あるものを造る機械なのでかなり気を使っています。こないだの健康診断でもう少し仕事の量を減らした方が体の為だと言われました。ここのところ忙しいことも影響していると思います。生活がどうしても3交代勤務なのできつくなります。こんな日はササッと仕事を止めて休憩を払ってしなければならない。私が働く様になってからどんどん忙しくなっていて大変なので手伝えるところはちゃんと手伝います。金額面の打ち合わせと言う事もあって綿密に行われました。これでこの会社の将来が見えてきました。これからが大変だと思います。困ったものだ・・・・・・

 

グルメからの愛知の金型メーカー名神精工

先日私は友人と愛知のグルメスポット巡りをしました。名古屋市内は勿論の事、一宮市まで足を延ばして今話題になっているグルメなお店に足を運び、一日に何と6件のお店をまわりました。

 

勿論、スイーツのお店も含まれていて、中には形焼きのスイーツ、と、いえば昔からの定番たい焼きなどのお店へも行ってきました。

 

たい焼きと一言で言っても、最近のたい焼きは以前のものと全く異なる中身の具を入れたものもたくさんあり、クリーム系のものから、チーズとツナとかフルーツとソースを合わせたものから何十種類ものメニューがあります。

 

そこで私が目を止めたのは形です。金型と言われるもので造られた形にたい焼きの生地を流し込み焼き上げる。すると何とも言えない香ばしい匂いが店の中に立ち込めて、もう堪りませ~ン、といった感じになりました。

 

一言に形と言っても色々な方があり、結構見ていて楽しくなる形(かたち)をしているものが沢山ありました。これらの形を造る金型というものがあって、その金型によってたい焼きの形は造られているという事をお店の方から聞きました。

 

私は話を聞きながらよくは理解できなかったのですが、ただ色々な人たちが関わり会ってこのたい焼きは完成しているのだなということだけは分かりました。

 

金型と言えば私の友達のお父さんが勤めている名神精工という会社を思い出しました。友達の話だと色々な金型を造り愛知は勿論の事、国内外にも需要があり、金型業界では有名な会社だという事でした。

 

その名神精工という会社は射出成形機という機会を使ってプラスチックの部品なんかも製造していると聞きました。その他にもiphoneのプラスチックケースなんかも造っているそうです。金型から一つから色々なものが造られているんだなぁと頷くばかりでした。

 

その他にも工業用の金型製品などもたくさんあり、金型によって造られるモノはたくさんあることを知りました。形あるものすべてに関わる金型は、この世になくてはならないものなのです。

愛知の金型が結ぶ二人の愛

お昼の休憩のカネがなる。

「タケちゃん、こっちこっち!」

「あぁ、フゥ~お腹空いたよ、おぉ、今日のお弁当もおいしそうだね――」

「へへへぇ~、今日も早起きして頑張っちゃったぁ……」

「ありがとう、今日もおいしくいただきます」

佐藤タケにお弁当を毎日作ってくるのは愛知県の金型メーカー名神精工の事務員、山田まりあ、二人は来春結婚する予定だ。

「タケちゃんゆっくり食べてね。消化に良くないよ――」

「うん、美味しいよ」

「答えになってないよ、タケちゃん」

「あぁごめん、でも本当においしいよ」

「ありがとう!」

今日も金型造に没頭するタケは、お昼休憩にマリアの造ってきてくれるお弁当が楽しみでしょうがない。マリアはそんなタケのことが大好きだった。二人はこの会社で出会い付き合い始めた。そして2年の月日が経ったある日の事、仕事を終えて二人は仲良く会社を後にしようとして鋳た時、工場長に呼び止められる。

「佐藤! お疲れさん――」

「あっ、お疲れ様です」

「山田さんもお疲れさん、相変わらず仲がいいねぇ二人は、ところで君たちはまだ結婚しないのか? そろそろ結婚してもいい年だろう――」

「ああぁ。結婚かぁ……」

工場長にそう言われた二人は顔を見合わせて頷き合っている。

「そうだねぇ、タケちゃん……」

「そういえばそうだね、結婚かぁ……」

「全く二人とのんきだなぁ、君たち見てると周りがやきもきするよ――」

「すみません……」

「佐藤、金型造もいいがほどほどにな! 大切な恋人のことも考えてやれよ、男だろ――」

「…………」

(そうだったなぁ、マリアは何も言わないけど結婚のことも考えなきゃなぁ……)

この年のクリスマスイブ金型造が大好きな佐藤タケとそれを支える山田マリアは婚約したのだった。春には式を挙げることになった。